2005年11月10日

クリームから水滴へ。失敗から生まれた「変身する化粧水」人気

⇒手に出すと白いクリーム。そのクリームを手の甲の上でクルクルと伸ばした瞬間、あっという間に透明な水滴に早変わり。「変身する化粧水」がいま、中高年女性の間で人気のまとだとか。
 
 風呂上がりや洗顔の後につける化粧水は、女性には欠かせないもの。それだけに数多くの商品が氾濫し、選ぶのに困っている人も多いことでしょう。そんな数ある化粧水の中でも、マックスファクター(神戸市)の「イリューム コラゲニング ウォーター」は、使うときの独特の変化の楽しさで、注目を集めています。
 もともとこの「イリューム」、化粧水として開発を始めたものではなかったそうです。2003年、マックスファクターの研究チームは、ベタつかない、さっぱりとした使いごこちの美容クリームの開発に取り組んでいました。それは夏の暑い日に、“重い質感の乳液”を使いたいと思う人が少ないからだとか。さっぱり感を出すためには、油分の多いクリームに水分を多く含ませる必要があります。試行錯誤の後、研究チームが目を付けたのは、網目状の内部に水分を付着させて閉じ込めることができる、特殊なクリーム状のシリコンでした。
 さっそく水を閉じ込める実験を始めたところ、クリームの量が少な過ぎたり、多すぎたり…。シリコンのクリームと化粧水の混ぜ加減が難しく、失敗の連続だったそう。ところがある日、手で伸ばすと大粒の水滴があふれ出だす、失敗作のクリームを見てひらめきました。美容クリームではなく化粧水として製品化すれば面白いのではないかと。水が主成分の従来の化粧水には、水溶性のものしか溶かし込めません。ところが肌の張りや潤いを保つ美容クリームには、アミノ酸が結合した脂溶性のペプチドなどが必要です。脂溶性の成分を入れることができるクリームに、水溶性の成分を含んだ水を閉じ込める…。このアイデアが、“オイルコントロール”と“保湿”という相反するケアがひとつの製品で同時にできてしまう、新発想のヒット商品を生んだのです。
 掌の上に出して指で伸ばしてみると…おお!!すごい!ホントに液体になる…。毎日使う化粧水のこの変身の楽しさと、サラッとした使いごこちを目でも実感できる水滴のさわやかさ。失敗から生まれた「イリューム」は発売前の消費者テストでも好評で、先月21日に発売以来、予想以上の売れ行きだとか。失敗は成功のもと、ちよっと発想を変えると豊かな実りが待っているかも…という、ありがたいお話でした。めでたし、めでたし。
posted by ベビーブーマー48号 at 07:19| Comment(0) | TrackBack(2) | 団塊な商品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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