2005年03月21日

定年後、「炭焼き」に燃える

⇒“幸福な定年後”を夢見る皆さん、森と共に生きる「炭焼き」生活はいかがでしょうか?

 大阪府の北部、北摂地域は、古くから茶道用の高級炭の産地として有名でした。断面が菊の花のように見えることから、「菊炭」の名がついた“池田炭”は、燃え方が美しく、茶道では400年前から珍重されてきたそうです。しかし近年、生産者の高齢化、後継者不足による廃業もあって、生産量が激減しているんだとか。そこで、このままでは「菊炭」が絶滅してしまうと、自然に親しむ運動を続けている大阪のNPO法人が昨年、炭焼きの*CB(コミュニティビジネス)を立ち上げました。
(*CBとは介護や町の活性化といった地域ニーズに対し、住民たちがビジネスとして取り組んでいくこと。課題解決を継続的に図るとともに、きちんと収益を上げることを目指す。)
 そして「菊炭」の生産体験講座を始めたところ、団塊シニアを中心とした中高年たち約20人が参加。炭の生産者に弟子入りして、原木の管理の仕方や、「菊炭」の焼き方などを教わっているそうです。もうもうと煙が立ち昇る窯で、灰をかぶりながら炭を焼く受講者たち。働きながらの田舎暮らしを夢見る早期退職者、茶道をたしなむ妻に贈りたいとがんばるお年寄り…それぞれの想いは違っても、老後は豊かな自然の中でという思いは同じのよう。
 また備長炭の故郷、和歌山県中津村では村への定住希望者を対象とした炭焼きの研修制度があるそうで、そのIターン支援制度を活用して「ついのすみか」を見つける人も目立っているとか。移住者は高齢で引退する人から炭焼き窯を借り受け、備長炭づくりに取り組んでいます。ただ炭焼きは、傍目で考えるほどのんびりしたものではなく、原木の準備、焼き上げと歯を食いしばるハードな作業が続くそう。その真剣さがあってこそ、地元の人に好意的に迎えられ、地元の一員として受け入れられるのだとか。
 高齢者世帯のうち夫婦のみの世帯は93年に284万世帯、98年に396万世帯、03年に485万世帯、25年には578万世帯に達すると国では推計しています。定年後を子供に頼らず、地域の人たちとの相互扶助によってふたりで切り拓いていくという夫婦が増えています。一方、最近の高校生に対する調査では、将来、親の面倒を見たくないという子供たちも増えているようです。いずれにしても流れは、「夫婦で自立した老後を」ということになるのでは。それには健康第一ということでしょうか。
posted by ベビーブーマー48号 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 団塊トレンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/2529824

この記事へのトラックバック